2022年ニューヨーク。爆発的な人口増加によって人々は仕事や家を失い超格差社会となる。肉や野菜は希少品で、多くの市民が政府から配給される海洋プランクトンを原料とする栄養食「ソイレント・グリーン」を待つだけの日々。そんな中、ソイレント社幹部が殺害される事件が発生し、刑事ソーン(チャールトン・ヘストン)が同居する老人ソル(エドワード・G・ロビンソン)の協力を得て捜査に乗り出す話。
フライシャー監督が描くディストピアSF作品。
2022年が舞台って既に過去のことではないか!1973年から想像した50年後の未来予想図がこれだとするとゾッとするよ🥶今だからこそ現実との比較ができるのもちょっと面白い。
映画で描かれた世界になっていないことに安堵するも、決して無視できないことも言い当てており実は対して変わらないのかもしれない💦
様々な社会問題を含んだストーリーは今まさに我々も考えて行動しないと本当にやってくる未来。叫ばれ続ける温暖化などの異常気象や災害、生態系崩壊、広がる格差etc
若い女性達を「家具」という扱いで部屋に置いたり、ソルを含めた老人は書物から知識を得た「本」という存在になっていたりと人間が人間の扱いすらされなくなってるという怖さ。
暴動を押さえ込むのにブルドーザーで人間を担ぎあげるなんてどうかしてるぜ(ジャケットのシーン)。まるでゴミ扱いではないか。
物語は殺人事件の真相を探ろうとするソーン刑事にも魔の手が忍び寄るサスペンスフルな展開を魅せハラハラドキドキ。ソイレント社の裏の顔が見え始めた頃にはもうやめてぇなるわ💦
またベートーヴェンの交響曲第6番“田園”🎶が響きわたる「ホーム」という場所で行われる所業は衝撃的でおぞましい。これをテーマとする邦画も最近ありましたな。
主人公の最後の叫びは今でこそ想像の範疇ではあるが当時は映画館内を震撼させたに違いない。
この未来予想図はこれから先現実のものとなるのか。
想像できるんだから止められるはず!と願いたい。