スクリーン6
ヨーロッパ企画が手掛ける本作は、前作の「ドロステのはてで僕ら」と似ている部分も多くどこか懐かしい感じ。
本作は京都、貴船の老舗料理店「ふじや」を舞台にひたすら2分間を繰り返す物語
またタイムループものかと思いながらも
意識は存在しているし状況はみんな同じ
限られた時間を使ってなんとか打開しようとしていくのは新鮮だった。
しんでみたり、殴り合いしちゃっても次のターンで覚えてる。一度拗れた人間関係の修復に時間がかかるのも現実とそう変わらない。リセットされないからトラウマにもなりそうだけど…
去年見たMONDAYSは毎度タイムループしている事実を人に伝え、理解してもらうところからはじまったから
定位置に戻り、じゃあ2分間で何ができるだろうかと考えるのはちょっと新しい気がする
強く願ったから。
ループがはじまった理由なんて結局後付けみたいなもので
時が止まったから向き合えたり、逃避行したり。
ちゃんとひとりひとりにドラマがある。
2分の間に少しずつ進んでいく
息切れするほど階段を駆け上がり、何回も坂を走って。
見たくないものもたくさん見ちゃっただろうけど
大袈裟にいえば今生きるこの世界を守ったこと、いつか美談みたいに語り継いでいくのかなと思ったらちょっとだけうらやましいなあ
猟師のおじさんこそ、真のヒーロー