みどりさんの映画レビュー・感想・評価

みどり

みどり

クィア/QUEER(2024年製作の映画)

3.5


閉鎖的でぱっとしない日々に突然出会ったのは若くて美しい子
…よくありがちなストーリーかと思いきや
久しぶりに胸が躍る感覚、そして人をすきになりすぎていつもの自分ではいられない姿
好きな人を前にすると
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劇場版 ポールプリンセス!!(2023年製作の映画)

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KING OF PRISMのルヰくんのポールダンスシーンから着想を経て作られたタツノコの本気、らしく有識者さんに見せてもらいました。

キャラの関係性と、ポールダンスの良さが伝わる60分。とにかくほ
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教皇選挙(2024年製作の映画)

4.0


バチカンを離れたがっていたローレンスが
教皇の逝去によって選挙を仕切る立場になる
誠実さを持ちつつも、コンクラーベを進めていく中でさまざまな問題に直面するたびに人間ならではの欲望が浮き出てくる

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ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

4.0


目の敵にしていた相手を認める、受け入れる分かりやすく素晴らしいストーリー
グリンダとエルファバの友情ものとしてもよいし、自分とは異なる相手との関係の変化、見ていて心地良い
ふたりの歌唱シーンだけでも
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サブスタンス(2024年製作の映画)

3.5


ある再生医療によって実現するふたりの身体
エリザベス自身が感じている「老い」の部分を補ってくれるようなスーの存在

若いというだけで見えてくる態度の違いがとにかくわかりやすく、視線すら気持ちわるい。
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KIDDO キドー(2023年製作の映画)

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人生は0か100か

養護施設に迎えにきた母と突然、おんぼろの車での逃避行がはじまる

母と呼ぶにはふさわしくはないけれど
ママがほしいルーと、母になりたいカリーナ
なかば誘拐のような形で飛び出して
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たべっ子どうぶつ THE MOVIE(2025年製作の映画)

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拳で戦うんじゃなくてかわいさがいちばんの売りだ!って敵をめろめろにさせていたところ。かわいいだけ、って言うけれどかわいいは正義だよ。

なつかしいお菓子たちが勢揃い
ポリンキーも大活躍!
わたあめ軍
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劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX(2025年製作の映画)

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スタツアを思い描いて行くと結構別物
差別化したかったのは分かるのだけどおもしろすぎて笑い転げるかと思った(笑ってました)

それでも不思議と2回目は違う視点で見れて興味深かったし、何回かは行くと思う
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ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます


仕事とはいえ、相手の要求に応えてきたアノーラの人を見る目はたぶんきっと備えられている

うそみたいなプロポーズがうれしい気持ちはあれど、御曹司への愛よりも、今の生活からの脱却と、ひとときの夢でも縋り
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劇場版 僕とロボコ(2025年製作の映画)

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何にもわからないのに連れて行ってもらいました。

ほぼ北斗の拳とワンピースとドラゴンボール

勝つのは氷帝!でにやにやがとまらなくなってしまったし、あれをcv置鮎さんで言われると手塚部長でしかなくて
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ネムルバカ(2025年製作の映画)

3.8


べびわるの「殺し」がない部分とみせかけてけっこう切実
この先とくにやりたいことがない入巣(後輩)と
夢に向かってバンド活動をしているルカ(先輩)
女子寮の同じ部屋に住むふたりの間ではいつもゆるゆると
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ゴーストキラー(2024年製作の映画)

3.5


ごくふつうの大学生ふみかはひょんなことから元殺し屋の幽霊、工藤が見えるようになり、手を握ると彼が乗り移り、力を得ることができる。というお話


特にラストのアクション
中に入っている「工藤」で魅せる
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お引越し 4Kリマスター版(1993年製作の映画)

4.0


仲が良かった父と母が別れるってなに?

自分勝手な大人と、なんで?どうして?と理解が追いつかない子供のレンコ
都合のいい大人にはうんざり。

なにも分からないから離婚届を隠したり、家出をしようとした
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悪なき殺人(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます


失踪したある女性を巡って、身近な人間、はたまた少し遠くの人間との関わりが紐解かれていくのが興味深い

殺された、殴られた、お金を置いた
と二重確認もなにもしていないのになぜか話がつながって会話が成立
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湖の見知らぬ男(2013年製作の映画)

4.0


風の音、光に反射してきらきらしている水面、鳥の鳴き声
すてきな夏の湖は男性たちの出会いの場

自分を求めてくれる人はいても、自分がつながりたい人とは簡単に繋がれないことに悩むフランクもいれば
肉体的
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ノーバディーズ・ヒーロー(2022年製作の映画)

4.0


一目惚れって無敵かも。
会って数秒後、娼婦のイザドラへの気持ちを抑えられない

意中の相手と良い雰囲気になればなるほど邪魔が入り中断される行為
ひとつ終わればまたひとつ、次から次へと。
たぶん、すれ
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リンダとイリナ(2023年製作の映画)

3.5


リンダがドライな関係でいたい。と言うたびに傷ついてきた過去やさみしさから抜け出すためには自分から関係を絶ってしまう人間像が垣間見える
ほんとはしぬほど寂しい。寂しいから自分で手放すんだと思う。この矛
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片思い世界(2025年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます


片思いだけど、たぶん届いてると思う
そんな気がした


感情をあらわにしすぎたり、異様にいきすぎた行動、なぜ声は届かないんだろうと
ずっともどかしかったけれどその理由はわりと序盤でわかる

たしかに
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犬人間(2022年製作の映画)

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お金持ちで端正な顔立ちだから
多少のことくらい目を瞑ればいいか、と自分に言い聞かせて。
…思っていた以上に大きかった犬人間に驚いた

今は多様性でいろんな人間がいるのだとクリスチャンは言うけれど特殊
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タンジェリン(2015年製作の映画)

4.0


どんな人にも平等に訪れる、クリスマスイブだからこそしあわせなはずがちょっぴり切ない。
 
手がつけられないくらいのシンディのまっすぐさ、それに比べると少し冷静なアレクサンドラ
ふたりが友人関係である
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私にふさわしいホテル(2024年製作の映画)

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本当ならば、もっとはやく輝かしい未来がやってきたのかもしれない。
東十条先生の批評から思い描いていたようにはいかず、許せない。と恨んできたものの、道中でちょっと仲間っぽくもなるのに結局いい気はしない
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おーい!どんちゃん(2021年製作の映画)

4.5


ずっと見ていられる。まだまだ

よろしく。と置いて行かれた赤ちゃんを受け入れられなくてどうしたらいいかわからない当事者と、なんとかしようと奮闘するふたりの対比も相まって、はらはらどきどきからそっと応
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(2025年製作の映画)

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いつ襲ってくるのか、そしてそれが何かわからない「敵」という存在の恐ろしさは「老い」だけにはとどまらない気がして怖かった
迷惑メールの嘘にはすぐに気づけるのに
よく知りもしない相手に自分のすべてを差し
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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

4.0


香港へ密入国してきた主人公が九龍城砦に紛れ込んだところから話ははじまる
城砦に住む人たちのやさしさ、温かさに触れていく中で、自分の居場所にしたいと思う
護りたいものができた人間ってとにかく強い。
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ケナは韓国が嫌いで/韓国が嫌いで(2024年製作の映画)

3.0


生まれ育った場所、自国の中では当たり前のようにされていることに乗っかれない。
だから嫌いでこの場所を去る

環境を変え、新しい世界に飛び込む勇気がほしい。
なぜだか突拍子もなくできちゃうこともあるか
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オーガスト・マイ・ヘヴン(2024年製作の映画)

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撮り方と音楽がすき。
ああだこうだと言わない余白があって想像させられる

ポスターにもなっている3人のショット、違う角度からも何パターンかあったけれどどれもすきだった
村上由規乃さんの存在感、目線と
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ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-(2025年製作の映画)

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投票参加型システムってなんだろう〜の好奇心と誘ってもらえたのがうれしくて!

新宿、渋谷、横浜でファンの方々とそれぞれの地での優勝を見届けられたことが胸熱でした。久しぶりにいい応援上映行けたなあと思
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銀魂オンシアター2D かぶき町四天王篇(2025年製作の映画)

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自分の誓いと、こうあるべきがあって
見ていてまっすぐで、いいな〜って思う
このあたりは原作も読んでいないので初めて知ることが結構あったのだけど
いつだってまわりを動かすのはばかみたいに一直線なくらい
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ハイパーボリア人(2024年製作の映画)

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チリの歴史が分からない以上なにもわからないけれど、この監督の作り上げる世界観が好きなのでただただ浸ってた

人間と作り物が入り乱れる描写も
レトロですてきだと思ったけれど、ぜんぶ作り上げると膨大な時
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バグダッド・カフェ 4Kレストア(1987年製作の映画)

5.0


やっとスクリーンで見れた喜びもありつつ、思いのほか所々うるうるしてました

ジャスミンとブレンダが、そして子供たちが、モーテルの人たちと心を通わせていくのがほんとうに素敵で、やさしくて温かくてだいす
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機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-(2025年製作の映画)

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現状見た感じでは分からない部分が多すぎるのだけどまったくファーストを知らないのに引き込まれる演出とパラレル軸でおもしろくできるのが単純にすごい。
シャアが赤に塗り替えて自分のガンダムにしちゃうの自由
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ボクらのホームパーティー(2022年製作の映画)

3.5


ゲイと括られた7人たちが仲間だ!うれしい!とわくわくで集まりはじまるホームパーティー

会話を追っていくと……気まずすぎる!
個人的にはアウトです。と思う部分もあったけれど、ふたりの話はふたりのもの
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ポライト・ソサエティ(2023年製作の映画)

3.5


ちょっといきすぎた姉妹愛かもしれないと思っていたら自分の夢を応援してくれて信じてくれるのはお姉ちゃんだけ、だったなんて。
姉が絵を描かなくなったことを自分の夢と重ねたとはいえ、自分を偽る結婚なんてや
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

3.0


転売をしながらその場しのぎの生活を送っている吉井と
その男に騙されたという名の下に集まった集団
本当はもっと広いネットの海のはずなのに自分の都合の良い狭い世界だけを信じているため破綻してしまう

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ドキュメンタリー オブ ベイビーわるきゅーれ(2024年製作の映画)

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ふたりの第一印象とか、作品がはじまったきっかけだとか。
聞いたことのある話やはじめて聞く話もあり、役者さん方が作品に真摯に向き合っている姿が見れてうれしかった。
シリーズ3本目から加わった池松くんの
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.0


夢の国のそばはとってもリアルな世界が広がっていた
近くにあっても決して中には入れなくて
苦しくてぎりぎりの生活なのにムーニーはいつも楽しそう
おなじみの3人組が解消された日だってめげずに新しい仲間を
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