なんと、予想外に名作だった!笑笑
冬の貴船の小さな旅館とその近隣地域で2分間を繰り返す、全員が意識のあるタイムループ。
タイムループものというと、最近ではMONDAYが面白かったけど、あちらはひたすら原因を突き止めて解決するところにフォーカスしていたのに対して、こちらではその2分の間で情報を共有して、どう2分を「どう使うか」「何に使うか」、そこにベストを尽くす様が可笑しくもどこか人間の可愛らしさを見せてくれる。
挙句の果てに「戻っちゃうならイタズラしちゃえ!」と遊ぶ人あり、これまでの鬱憤ぶちまけて「時間はある!好きなだけ話し合おうじゃないか!!」となる人あり。
経験を何度も重ねるのは人を成長させる……はずだけど、これ成長してるのか!?笑笑
この時間で好き勝手はじめて、次はあれをしよう、これをしようと楽しみ始める主人公たちがどうにも呑気でのどか。
でも中にはどうせ戻ると無茶を始めるひとたちもいて、気持ちも分からなくはないけど、それがループの最後の1回だったらどうするの。
さておき、そんなツッコミどころも散りばめながら、最後の最後のまで、原因も解決も、ずっとのどかでゆるゆるの大円団です。
まるで流れる川の流れのように。
なんか変にシリアスなものは観たくないな〜って今日の感覚にはとてもマッチする1作でした。