ちゃくろねこ

13人の命のちゃくろねこのレビュー・感想・評価

13人の命(2022年製作の映画)
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ロン・ハワード監督の職人技に唸ります。ほとんどの場面が、暗い洞窟、水の中、雨の中なのに、困難を極めた救出劇を(おそらくもっといろんな議論があったと思うけど、省くところは省いて)分かりやすく描き、ずっと手に汗握る緊迫感を維持しつつ、最後には安堵で心底ホッとする、サバイバル映画のお手本のようでした。
英国人ダイバーたち、少年たち、親、政治家、タイ海軍、近隣住民、ボランティア等にもそれぞれ見せ場があるのに、くどくならずセリフに頼らず、ごく短い場面で彼らの胸中を観客に分からせてくれる、群像劇のお手本でもありました。
ヴィゴ・モーテンセンとコリン・ファレルというベテラン俳優が、演技面でしっかり安定感をもたらしているのも◎
あとハリウッド映画ながら、タイの人々がちゃんとタイ語話してるのも良かったです。この辺は配信が普及して良かった点ですね。
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