シネフィルFUKUHARA

13人の命のシネフィルFUKUHARAのレビュー・感想・評価

13人の命(2022年製作の映画)
4.2
結果が解ってても「大丈夫だろうか?」と緊張感満載のレスキュー映画。
遭難事件は日本でも報道されていたのを覚えている。
映画鑑賞後に「タムルアン洞窟の遭難事故」を調べると2018年6月23日に閉じ込められ、7月2日に全員の無事が確認され、7月8日から10日までの間に遭難者全員が救出されている。
タムルアン洞窟がある山の形が女性が横たわった姿に似ており、この洞窟は「男性に強い恨みを持って亡くなった女性の体内」と言われていて、地元の人達には恐れられているらしい。
地元のサッカーチームの少年12人とコーチ1人の計13人が洞窟内に入った。25歳の大人が居たのに何故入った?とも思ったがコーチが居なかったら9日後の発見まで生きてなかったかも。
「息子は国籍が無いが助けて欲しい」と言う母親のセリフも印象的。
(コーチと少年3人は無国籍。タイ、ミャンマー、ラオス、中国を横切って延びる地域ゴールデン・トライアングルの部族出身で、地域には明確な国境がなくパスポートが割り当てられていない。)

ビゴ・モーテンセン演じるリック・スタントンは56歳の消防士、コリン・ファレル演じるジョン・ボランセンは47歳のITエンジニアでイギリスの地方都市に暮らす、洞窟潜水が得意なおじさんたち。