しん

哭悲/The Sadnessのしんのレビュー・感想・評価

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)
2.7
スプラッター大喜利映画として観れば悪くないですし、面白いアイディアも沢山あったのですが、その下敷きにあるプロットだったり設定があまりにも稚拙に感じました。
"大脳の機能により抑制されていた殺人衝動や性衝動のリミッターは外れるが想像力は残っている為、自らの行為に底なしの罪悪感を感じ涙を流す"というのはちょっと理解出来なかったです。そもそも殆どのホモ・サピエンスがあれだけの殺人衝動を奥底に持っていたら人類は繁栄していないです。というよりそれらが淘汰された人類が我々なので殺人衝動を持っていない方が人類に得ですよね。
それと映画の話でいうと、感染の経緯やパターンが明確に描かれていないので緊張感が持てなかったのが残念でした。血液なのか空気なのかそれが分かっているだけでもう少し良い出来になった気はします。
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