【薄情の湖】
クラシック音楽作曲家の三大悪妻は、ハイドンの妻アロイジア、モーツァルトの妻コンスタンツェ、そしてチャイコフスキーの妻アントニーナと言われています。
でも、この映画は、アントニーナ悪妻説を覆し、チャイコフスキーダメ夫説を描いています。
彼女がグイグイ求愛してくるし、
結構美人だし、
たんまり持参金もあると言うから、
結婚しちゃったけど、
実は僕は女性を愛せない性質だし、
一人でいないとイイ曲書けないし、
ウザイから逃げちゃおう。
みたいな感じで、チャイコはすぐに行方をくらまします。
そして、離婚を迫ります。
全くもって薄情な男です。
推しへの尊敬愛で凝り固まったアントニーナにとっては信じられない展開です。
そりゃー、心も病みます。
まあ、フリチン男たちによる前衛舞踏のような妄想を見ることもあるでしょう(か?)
それでも、この結婚騒ぎの前後に、チャイコは歌劇「エフゲーニ・オネーギン」と交響曲第4番を作曲しています。
天才は、人間関係がダメでも、優れた芸術作品を残す良い例でスワン。