琥珀

告白、あるいは完璧な弁護の琥珀のレビュー・感想・評価

告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)
4.8
創業社長の娘ムコ(たぶん)
美人スタッフと浮気
頭の回転が速い→自信家→傲慢

映画にはよく出てくるタイプの男。
なのに、平凡なやり取りなどまったくない。
浮気相手と別れ話がもつれて、はずみでつい…などという陳腐さは徹底的に排除され、綿密に計算されたシナリオが何パターンも出てくる。
もしかして『怪物』の羅生門方式?と勘違いしそうに、ひとつひとつのプロットがしっかりしている。

自分が頭がいいと思ってる男の心理を衝いて、真実を導き出していく一連の展開を見てたら、宮部みゆきさんの超傑作『模倣犯』を思い出しました。

男って、基本的には幼いんです。
それ言ったらアウトじゃん、という内容の悪事であっても、なんか言いたくなっちゃうところがある。
自慢であったり、認めて欲しかったり、慰めて欲しかったり、言い訳だったり、理由はさまざまだけど、つい口にしてしまう。
(妻や子どもが聞いてくれないからと言って、職場で言って煙たがられている方、いらっしゃいませんか?……私はなんとか二割以下にとどめてます)

主力の3人が、
毎熊克哉さん、寺島しのぶさん、北川景子さん
に見えたのは私だけかな。
琥珀

琥珀