このレビューはネタバレを含みます
とても面白いわけでも、とても感動するわけでも、とても泣けるわけでもないのに、とても好きな映画だった。
ずっと自分はホンモノにはなれないような気がしていて、動かないとやってられないけど、でも自分がこんなのやって何になるんだろうってなったり、何かを発表しても浮かない顔で突っ立ってて。物作りってもしかして底抜けに自信のある人しかできないんじゃないかとか思って、っていう心理が透けて見えてくる。
そんな時に現れた、羽の折れた鳩。
最初は気持ち悪がっていたけど、なんとなく気になるようになって、最終的には愛着すら湧いてしまう。
創作も下を向いてやってばかりいたから、鳩が飛び立てた時に久々に空を見上げられた。こんなふうに助けられるとは、って思えるというか。
セリフの多い映画では無いんだけど、むしろ伝わるものがあって、とても好きな映画でした
