シンプルなメッセージを想像力豊かに表現した作品。
映画や音楽の良いところのひとつに、売れているものが一番優れているとは言い切れない点があります。
今作も決して大衆受けするような作品ではありませんが、こういった作品もまた映画鑑賞の醍醐味であったりします。
主人公がロバであるため、台詞はほぼありません。音楽がEOの心情や周りの状況を効果的に表しています。
我々はEOを通じて、人間とは何かという問いを投げかけられます。
ラストに向かう緊張感はお見事です。脳ミソのある部分を刺激する88分間でした。
イザベル・ユペールは気づきませんでした。
我々の世代からすると、EOといえばマイケル・ジャクソンのキャプテンEOを思い出しますね。
