優秀な刑事のヘジュンは、ある日山から転落死した男性について捜査をする事になる。死亡した男性にはソレという妻がいて、彼女を怪しむうちに次第に彼女に惹かれていってしまうサスペンス映画。
「JSA」「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」「親切なクムジャさん」など韓国映画を代表するような作品をいくつも手掛けたパク・チャヌク監督最新作。「氷の微笑」を彷彿するようなストーリー。結構期待しての鑑賞でした。
正直監督の過去作のようにドロドロとした韓国サスペンスが頭にあったので、それとは違う作風でちょっと拍子抜け。暴力描写も性的描写もほぼ無いロマンな雰囲気なので、ドス黒韓国サスペンスを期待したらダメです。
逆にそういった暗いながらも鋭さもある韓国サスペンスとはまた違うイメージが味わえる内容だと思います。直接的な表現は控えめで、登場人物たちの心情の移り変わりを演技や映像で見せる。そういったところの奥深さは感じ取れる形になっていました。
色んな意味でパク・チャヌク監督の作品らしくなく、人によって捉え方も違ってくると思います。2回目を鑑賞すると見え方もかなり変わってくるでしょう。