このレビューはネタバレを含みます
セレブやインフルエンサーといった上っ面ばかりの上級国民達が幅を利かせる現代社会を皮肉った一作。
居心地の悪さがクセになりそう。
富を生み出す能力は人格とは比例しないし、また無人島生活では高級時計も地位も何の価値もない。
ファストファッションと高級ブランドのモデルの違いなど、一見似たものでも違いは生じる。
生きる環境によって、求められる能力や価値は異なる。
たとえ同じ資本主義社会であっても。
大嵐の中大型客船で開催された豪華なパーティーが、ゲロまみれ汚水まみれになるシーンが、象徴的でお気に入り。
船に居合わせた人々の姿が、我々現代人にも重なる。