姉に統合失調症が発症した家族の、20年の記録。
精神疾患に対して改めて考えるきっかけになる作品。
タイトルに対するアンサーとしては「信頼できる医者に繋げ」なんだけど、それを家族の恥と捉え偏見に対す>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
詐欺の手口としては『地面師たち』だけど、作品自体は『コンフィデンスマンJP』的な軽妙なコンゲームもの。
それにアクセントとして加えられた、地味な公務員の復讐と成長。
序盤の内野聖陽が巻き込まれる展>>続きを読む
日芸映画祭「声をあげる」で鑑賞。
フランス・パリ郊外の団地に住む移民の青年達。
彼らが生きる荒んだ環境や、生活・現実。
以前観た『レ・ミゼラブル(2019)』や『アテナ』と似た設定だけど、それより>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
鑑賞前は凶悪犯の逃亡劇のようなイメージだったけれど、実際には無実の青年が冤罪被害に巻き込まれる怖さと、真実を証明する過程での誠実な行動により周りの人々の信頼を積み重ねるという展開だった。
正直なとこ>>続きを読む
自閉症の息子と父親が、推しのサッカークラブを見つける為に、毎週末にドイツのスタジアムを巡る話。
自閉症児の脳内や、本人・家族に対する社会からの偏見や差別を、擬似体験。
ドイツ・ブンデスリーガのサッ>>続きを読む
川沿いのベンチを共通項にした、5編のオムニバス劇。
会話劇って基本眠くなるけど、第2編や第4編といった、展開に捻りのある章は楽しめた。
第3編は、感情的になった女性たちによる甲高い金切り声での怒鳴>>続きを読む
前作からの正当進化的続編。
多少都合の良い展開が気になるものの、王道の貴種流離譚。
齢86歳を迎えてもこういう歴史スペクタクル大作を撮り続けられる、リドリー・スコットのバイタリティよ。
演出でぶっ飛ばされてシナリオ的にもしっかりと畳まれ、衝撃と感動が思う存分盛り込まれた素晴らしい完結作。
原作マンガも読んでたしテレビ放送版も観ていたけれど、劇場でしか感じられない体験だった。
ちょ>>続きを読む
80年代のNYで暮らす、擬人化された犬とロボット。
ふたりの幸福な日々と、予期せぬ別れ。
例え二度と会うことがなかったとしても、思い出を糧にして、それぞれの人生を生きていく。
台詞がほとんど無く>>続きを読む
アル・パチーノ演じるチンピラの、成り上がりと破滅。
富や権力を手にしても、信頼や人間関係を失ってしまえば、孤独と裏切りに苛まれてしまう。
少々上映時間は長いが、クライマックスの銃撃戦が見もの。>>続きを読む
ジョーズとシン・ゴジラを足して予算を1000分の1にしたようなB級映画🦈
3Dプリンターとマッチョがいればなんとかなる💪🏼
お互い様とか、ご縁が重なるとか、そういったメッセージを描きたかったのだろうけど、自分にとってはテンポが悪く薄口だった。
桑名や津や名古屋が舞台になっている事もあり、中部地方のご当地映画的側面も。
ベトナム帰りの英雄も、戦後の平和な田舎町ではゴロツキ扱い。
彼の悲しみと怒り、そしてPTSD。
人を見た目で判断しちゃいけない。
「舐めてた相手が実は殺人マシンでした映画」のハシリ。
ベトナム帰りの英雄も、戦後の平和な田舎町ではゴロツキ扱い。
彼の悲しみと怒り、そしてPTSD。
人を見た目で判断しちゃいけない。
「舐めてた相手が実は殺人マシンでした映画」のハシリ。
B級要素強めなポップコーン・ムービー。
あまり期待せず観ると吉。
前半の前振りはタルく、後半はそれを取り返そうとアクションやドラマで盛り上げようとするものの、メインの敵キャラクターの位置付けやデザイ>>続きを読む
マーティン・スコセッシお得意の、マフィアと暴力、栄光からの転落もの。
ラスベガスのカジノという、光り輝き金と欲望の集う舞台。
その裏側で繰り広げられる、人間模様。
欲をかき過ぎるのは、破滅への近道>>続きを読む
伝説のネブワースライブ、その1日目。
さすがに機材が古いので画質は良くないけれど、当時の興奮がスクリーンの向こうから甦ってきた。
発声もダンスも出来なかったのがツラかったw
oasis自身に加え>>続きを読む
アメリカの内戦という、近未来に再び起こり得るかも知れない未来。
命懸けの非常時、また権力や暴力装置を手にした時にこそ、その人の人間性が明らかになる。
それはジャーナリストでも、兵士でも、市井の人々で>>続きを読む
「サイモン・ペッグ演じるボンクラ青年の周りで、もしもゾンビが大量発生したら」というコントっぽい映画。
『ベイビー・ドライバー』と同じエドガー・ライト監督作なので、楽曲に関わるシーンになると明らかに演>>続きを読む
「サイモン・ペッグ演じるボンクラ青年の周りで、もしもゾンビが大量発生したら」というコントっぽい映画。
『ベイビー・ドライバー』と同じエドガー・ライト監督作なので、楽曲に関わるシーンになると明らかに演>>続きを読む
花嫁を取り違えるというドタバタコメディと思わせてからの、実際に描きたかったのは、インドに蔓延する女性蔑視に対する問題提起と、それに対する女性たちの共感と連帯なのだろうという、社会的メッセージが豊かな映>>続きを読む
評判いいだけあって、掛け値なしの傑作。
愛憎相半ばする兄弟とその父親。
彼らのそれまでの人生や感情が、総合格闘技のリングで交錯する。
何度も拳を握り、また涙した。
格闘シーンの迫力はもとより、>>続きを読む
自分は好きだけど、酷評されている理由もよく分かる。
悪のカリスマ・ジョーカーに自身を重ねまた触発された劇中の群衆や観客は、アーサーを虐めた金持ちや上流階級が復讐され、またこの社会が滅茶苦茶になる様子>>続きを読む
新シーンの追加は無く、カットのリテイクや音の再ダビングによるクオリティアップを図ったそうだけど、無印版を観たのが1年近く前でハコも違うので、ハッキリとした違いは分からず。
R-15なので、流血の量が>>続きを読む
イギリスの炭鉱町、労働者階級の貧しい生活の中で、バレエ・ダンサーという夢を見つけた少年の話。
彼個人の夢が、家族や先生、地域の人々の夢になる。
以前サブスクで観ていたけど、劇場で鳴り響くブリティッ>>続きを読む
捜査を名目とした、マブリーのポップな暴力。
『犯罪都市』シリーズに求められている、定番の味。
悪役が凶悪であればある程、叩きのめした後の爽快感もUP。
宮崎ロケで池松壮亮&前田敦子起用と、予算が増えたなあという第一印象。
ちさととまひろの掛け合いやアクションは、過去作での期待に違わぬ出来。
池松壮亮と前田敦子は、新キャラクターそれぞれの複雑な内面>>続きを読む
世界の欺瞞と覚醒、そして親友との決別。
トランスフォーマー エピソードゼロ的な位置付けで、呪術廻戦に例えるなら懐玉・玉折的な話。
序盤は馴染みのない固有名詞の連発や見慣れないキャラクターデザインに>>続きを読む
映画『憐れみの3章』×TBSラジオ「アフター6ジャンクション2」プレミア試写会プレゼントに当選したので、35mmフィルム版でいち早く鑑賞。
キャストは共通するが、直接的なつながりは無い3篇の短編集。>>続きを読む
困難な境遇の青年がブレイキンという夢を叶えようとする、青春映画としてベタな設定と展開ではあるけれど、手に汗握り涙を流すほどグッときた。
ライバルやコーチ、仲間や家族といった登場人物たちのキャラクター>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
雪国の田舎町で、アイスダンスに取り組む少年少女とコーチという三角関係をベースに、子供たちの純粋さと繊細さ、彼らを取り巻く美しさと残酷さといった二面性を並行して描いた映画。
スタンダードサイズの淡い色>>続きを読む
ブライアン・デ・パルマ/アル・パチーノ版『スカーフェイス(1983)』のリメイク元。
暴力によって成り上がったマフィアの、栄枯盛衰。
ポール・ムニの熊のような風貌が、主人公トニーの怖さによくマッチ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
北朝鮮で抑圧される生活に耐えかね、国を捨て脱出しようとする人々。
それを手伝う韓国人神父を中心とした、実話ドキュメンタリー。
北朝鮮と韓国の国境には数多くの地雷が埋められているため、中国や東南アジア>>続きを読む
『ソウルの春』と呼ばれる、韓国の近現代史における政治的過渡期。
その中でも、軍閥による粛軍クーデターが起きた1979年12月12日の一晩を描いた、ポリティカル・サスペンス。
「勝てば官軍、負ければ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
イントレランス/不寛容をテーマにした、D・W・グリフィスの歴史的大作。
複数の時代の、不寛容が起因となる物語を、並行して描く。
巨額の製作費を掛けて作ったであろうオープンセットは確かにスゴいけど、>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
長崎を舞台に、それぞれに秘密を抱える少女たちのバンド活動。
全体的に抑えめなトーンが特徴的で、3人にそっと寄り添うような演出が印象的。
10代の儚い日々。
山田尚子監督の過去作品に例えるなら、『>>続きを読む