しつこくてまあまあ苦痛を感じた2時間半だった。レストランのやりとりなんかは余裕で笑っていたのだが、船上に移りキャプテンズディナー、マルクス主義云々の頃になると、ちょっとしんどくなってきた。言いたいことは痛いほど分かるんだけど、「スクエア」の時と同じ観客を試すような独善的な強引さを感じた。「フレンチアルプス」ではその持ち味がいい方に機能していた気がするのだけど。とは言え「愛やセクシュアリティは通貨ではないという大きな嘘」というテーマはよーく伝わりました。でもまさか映画館で船酔いするとは思わなかった。
