ジジイさんの映画レビュー・感想・評価

ジジイ

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ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版(1975年製作の映画)

4.5

寄宿制女子学校の生徒たちが岩山ハンギングロックへ訪れた際に起こった3人の生徒と1人の女教師の失踪事件を描く。すごく久しぶりに鑑賞。シーンの記憶はほぼ無かったが、感動の度合いは記憶どおりでホッとした。実>>続きを読む

パリでかくれんぼ(1995年製作の映画)

4.0

ジャックリヴェット1995年作品。不良少女ニノン、5年間の昏睡状態から目覚めたルイーズ、本当の母親を探しているイダ。3人のヒロインが夏のパリを舞台に軽やかに歌い踊るミュージカルコメディ。ちょっと寝たけ>>続きを読む

無名(2023年製作の映画)

3.0

トニーレオンとワンイーボーのスパイノワール。ワンイーボー(中国アイドル)をよく知らなかったのでFilmarksの高評価を疑わず鑑賞。結果…。韓流スターには気をつけていたのだが。ノーランみたいな時系列シ>>続きを読む

アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)

4.0

ちょっとアホみたいな邦題だけど面白かった。18歳である舞台に抜擢されその後のキャリアを手に入れた女優が、20年後別の役でリメイクのオファーを受けるが…という物語。何と言っても女優(ジュリエットビノシュ>>続きを読む

エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

3.5

19世紀のイタリアボローニャでユダヤ人家庭の6歳の少年が突然、異端審問所警察によって連れ去られカトリック教徒として育てられる、という実話ベースの物語。面白かった。宗教的刷り込みという意味で、統一協会の>>続きを読む

地に堕ちた愛(1984年製作の映画)

3.8

ジャックリヴェット1984年の作品。「女優のシャルロット(ジェラルディンチャップリン)とエミリー(ジェーンバーキン)はある戯曲を改編して上演していた。ある日戯曲の作者クレマンに呼ばれた彼女たちは、彼の>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ラストだけ意味不明だけど、それ以外は面白かった。もともと音楽につける映像としてスタートしているからか、どうしても語りたい物語があった訳ではなさそうだ。主役の男性はスタッフ(ドライバー)らしい。以下監督>>続きを読む

システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

4.0

サンドラブロックの「消えない罪」を監督したノラフィングシャイト監督の長編デビュー作品。2019年。幼少期のトラウマからすぐに暴力的になってしまい、里親や保護施設をたらい回しになる9歳の女の子の物語。ド>>続きを読む

(1989年製作の映画)

4.2

ポルトガルの映画監督ペドロコスタの長編第一作。1989年。全体を不安や恐れのムードが支配する一方で、モノクロの画面が超絶美しい。「狩人の夜」や「西鶴一代女」などを彷彿とさせ、意味不明な部分もありながら>>続きを読む

マリとユリ(1977年製作の映画)

4.0

歳若い夫婦の不器用だがまっすぐで情熱的な愛を目の当たりにして、長年連れ添った夫との関係を見直すことになる中年女性の物語。面白かった。1977年作。女性二人の友情を描いているが、仮にこれが男性二人だった>>続きを読む

七人の侍(1954年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

何度目かの鑑賞。観終わってもなお心があの村にとどまっているかのような感覚。圧倒的なリアリズムが、全て自分の眼前で起こっていることの(或いは日本人のDNAの記憶が呼び起こされる?)ように思わせるのだと思>>続きを読む

異人たち(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

死別によって奪われ、それを取り戻すかのように行われる両親との会話が切ない。しかもそこに同性愛が絡んでくるから、せっかく与えられた機会が楽しいだけの内容にはならない。特に父親と本音で交わされる会話には泣>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.5

面白かった。終始ゲラゲラ笑いながら観ていたがまさか泣かされるとは。「架空OL日記」の時もそうだったけど坂井真紀は完全に気配消してて、全く分からなかった。

昼顔(1967年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ラスト、ユッソンがピエールに真実をばらすのを何故セブリーヌは止めなかったのか。ピエールに対する贖罪の気持ちがあったからなのだろうか。しかしそもそもセブリーヌには「良心の呵責」という概念がないのだろうか>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

4.0

プリシラプレスリー本人の回顧録「私のエルヴィス」を基に、彼女がエルヴィスと初めて出会ってから大邸宅グレースランドでともに暮らすまでの約10年間が描かれる。歳の差で言うと10歳であるが、当時まだあどけな>>続きを読む

ゴッドランド/GODLAND(2022年製作の映画)

3.6

「若きデンマーク人の牧師ルーカスが司教からの命を受けて植民地アイスランドへの布教の旅に出る。彼が成し遂げるべき最も重要な任務は辺境の村に教会を建てること」だった…という物語。終盤までは面白く鑑賞できた>>続きを読む

溶岩の家(1994年製作の映画)

4.2

「ヴァンダの部屋」のペドロコスタ監督作品。1994年。アフリカ最西端の島カーボヴェルデからリスボンに出稼ぎに来ていた男が仕事中に怪我を負って入院。意識が戻らぬ中、差出人不明の手紙の要請で、付き添いの女>>続きを読む

デリシュ!(2021年製作の映画)

-

記録。時代考証などはしているのだろうが、ストーリーにやや無理を感じた。「ポトフ」のようなクオリティを期待していたが、個人的には役者も演出も合わなかった。

私がやりました(2023年製作の映画)

4.0

フランス動員100万人超えのクライムコメディ。面白かった。よく練られた脚本が見事。監督はもともと文学界が舞台であった原作の戯曲を映画界に改編し、MeToo運動をきっかけにこの物語を書き上げたという。そ>>続きを読む

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

4.1

写真家ナンゴールディンの生い立ちとその創作の歴史を辿りながら、同時に自身も死にかけたという鎮痛薬オキシコンチンの中毒性の告発と(それによって莫大な利益を得た)サックラー家糾弾活動を追うドキュメンタリー>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

まだご覧になってない方々にひとつだけ言いたいのは、映画「オッペンハイマー」はオッペンハイマーだけの物語ではなく、彼を憎むルイスストローズ(ロバートダウニーJr)の視点の物語でもあるということだ。ルイス>>続きを読む

女は二度生まれる(1961年製作の映画)

4.0

九段界隈と言えば靖国神社、日本武道館、千鳥ヶ淵などのイメージであるが、昭和初期まで新橋、神楽坂に並ぶ花柳界として栄えた場所であったらしい。芸のない芸者として客に身体を売りながら日銭を稼いでいる小えんを>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.3

この作品は20年前に企画され、ベストなタイミングを測って世に出されたのだという。監督が指摘するように、われわれの身体にはすでにマイクロプラスティックなどの合成樹脂が蓄積しつつあるようなのだ。加えて添加>>続きを読む

アイヌモシリ(2020年製作の映画)

3.5

とても興味深かった。「イヨマンテの夜」という古関裕而作曲の歌は記憶にあったが、これがアイヌ語であり何を意味するのかも全く知らなかった。出演者のほとんどが実際のアイヌの人たちで、教師役の三浦透子も北海道>>続きを読む

ともしび(2017年製作の映画)

4.2

夫の収監により日常を破壊された老いた妻の、日々強まってくる孤独と焦燥に息が詰まりそうになった。相手がいる場面でもカメラは基本シャーロットランプリングの能面のような表情をメインに捉えているので、これはも>>続きを読む

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

映画を観る直前、たまたま報道番組で安楽死を実行すべくスイスに渡った何人かの日本人のドキュメントを見ていた。ベッドに横たわり点滴を装着した患者に、医師がこれから起こることの確認をし、患者自ら点滴を開くと>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

濃密な2時間46分。パート1が2時間35分だから、よくこの内容を詰め込んだなぁという印象。面白かった。でもやっぱり物語自体は体感ほど進んではいない。これから観る方はパート1をおさらいしておいた方がいい>>続きを読む

女系家族(1963年製作の映画)

4.0

米倉涼子のテレビ版も悪くなかったのだが、映画はそれを凌ぐ面白さだった。大阪船場の老舗木綿問屋の当主が亡くなり、残された三姉妹の間で熾烈な遺産相続争いが起こるが、意外な人物の存在が明らかとなり…という物>>続きを読む

ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

思えば出逢いの瞬間の会話が全てであった。「分かるよ」と言うジュリアンに対して、クロチルドは「なぜ人はいつも理解しようとするのかしら」と返す。言葉はいつも遅く、また早すぎる、と。直感に従って「永遠の今」>>続きを読む

清作の妻(1965年製作の映画)

4.2

吉田絃二郎の同名小説を新藤兼人が脚色、増村保造が監督した。1965年公開。主演の若尾文子は当時31歳くらいであろうか、脂が乗って演技にも磨きがかかっている。かなりハードな役で彼女自身も「転機になった作>>続きを読む

祇園囃子(1953年製作の映画)

4.0

ファーストカットから美しい。完璧な構図で切り取られた美しい京都の花街を舞台に描かれる、二人の芸妓の物語。姉妹のようで母娘のようで恋人のようでもある小暮実千代と若尾文子の醸し出す濃密な空気感に圧倒される>>続きを読む

青空娘(1957年製作の映画)

4.0

若尾文子出演の映画は「浮草」「赤線地帯」くらいしか観ていないが、U-NEXTの見放題が終了するらしいので、以前より秀逸なジャケットが気になっていた主演作を観てみた。伊豆の高校を卒業した主人公が上京し、>>続きを読む

季節のはざまで デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.0

「デジャヴュ」の興奮がおさまらないまま、連続鑑賞。こちらは監督自身の少年時代の記憶から祖父母が経営していたホテルを基に脚本を執筆したという。面白かった。本作も過去と現在が絶妙に交錯するつくりになってい>>続きを読む

デ ジャ ヴュ デジタルリマスター版(1987年製作の映画)

4.2

初ダニエルシュミット。17世紀のスイスの英雄イェナチュの墓を発掘した学者を取材した記者が不思議な既視体験に飲み込まれていき…という物語。面白かった。イェナチュはいったい誰に殺されたのか?この謎に取り憑>>続きを読む

パリタクシー(2022年製作の映画)

4.0

原題は「美しき旅路」。自宅から老人ホームに移る高齢の女性と、彼女をパリを横断する形で運ぶことになったタクシー運転手の一期一会の物語。途中思い出の場所に立ち寄りながら、女性の過去が次第に明らかになってい>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

家族のほとんどが医者で富裕層の黒人作家である主人公が、世間が執拗に求めてくるステレオタイプの黒人像に嫌気がさして、ヤケクソで書いた「暴力とドラッグと貧困に満ちた」黒人の小説が思わぬ反響を呼び…というコ>>続きを読む

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