ここまで、とことん上から下から出しまくりだと、ちょっと笑えてきますね。
風刺が効きまくっていて、台詞や言動ひとつずつ面白かったんですが、
だんだんと人間の愚かさにうんざりし、しまいにはホラーだったような…。
同監督の過去作「ザ・スクエア」について、以前私が主催したイベントの参加者の方が「悪い意味で忘れられない映画」として挙げていて。
「誰がこの映画を好きになるのか、分からない」という風に言っていたのを覚えています😇(案外嫌いじゃないですが)
確かに、倫理観や道徳観念が問われるような内容で、気まずさに逃げ出したくなる映画なんですよね。アレは…
「逆転のトライアングル」は、その気まずさを更なる切れ味で見せて(しかも長回しで)いるので、
もはや笑っちゃうような、清々しさすらあったと思います。監督、コメディセンス抜群だよな。
特に第1章での、男女のおごるおごらない問題。ニヤニヤして見ちゃいました。
こんな美男美女もお金の話で揉めるのかという感覚もあり。エレベーターの使い方も。
第2章では船上大放出パーティ。
第3章はタイトル通り、逆転のトライアングル…。
個人的に印象に残ってるのが、インフルエンサーのヤヤの言動。
なぜ奢らせるのか、明確な理由を持っていた彼女。
第3章で彼氏への執着はありつつ、権力をもつ女性を前に見せたリスペクトは本物だった。
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ちなみに、ヤヤ役のチャールビ・ディーンさん、2020年に32歳にしてお亡くなりになったそうで、本作が遺作です。
こんな攻めた作品に出る俳優さん…もっと活躍を見たかったです。残念です。
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この映画を映画館で観て笑っている私たちも、ある意味では滑稽なような…
振り返ると、そんな虚しさも湧いてきます。
最後にひとつだけ、食後は絶対観ないでください。。🫠あと動物好きな人はちょっと気をつけて…
「逆転のトライアングル」
お気に入り★★★★★★☆☆☆☆
おすすめ ★★★★★★☆☆☆☆
