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ヨーロッパ新世紀のマのレビュー・感想・評価

ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)
4.0
厳しい社会情勢だと人間が持つ暴力性や差別性が色濃くなる
閉鎖的な村社会・最低賃金でしか人を雇うことができない会社・出稼ぎに行くしかない状況等、取り巻く環境の全てが問題に加担している
意見がどれだけ歪んでいたとしても民主主義を提唱するのは多数派側の人間であって集団の力は恐ろしい
こんな余裕も安心も無い環境の中、もはや家庭は1番安全な場所ではない
そして疲弊していく人々、負のスパイラルや……

遠い国で起こっていることではなく、身近に起こりうる可能性があると思わされるような物語だった
自分がこの作品のような立場に立たされた時、いかに行動すべきなんだろうか
多数派に乗っかるのか、少数派でも立ち向かうのか、何もしないのか、問われているような気がした
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