Jellyfish

ヨーロッパ新世紀のJellyfishのレビュー・感想・評価

ヨーロッパ新世紀(2022年製作の映画)
4.0
ルーマニアのトランシルバニアを舞台に、民族問題、移民問題、格差社会、人手不足といった現代ヨーロッパの閉塞感を描いた作品。
ルーマニア語・ハンガリー語・ドイツ語に加え英語・フランス語、移民たちの母語等、多言語が交錯する世界で、いわば ポスト・メルケル、ポスト・トランプ社会をリアリズムで描きながら、ラストはファンタジーというか「熊は、いない、いやいる」的な? 非常に重層的で、二度観たがまだ飲み込めた感がない。

パンフレットによれば「ヨーロッパ 2.0」というタイトル候補もあったらしいのだが、昨年のメキシコ映画「ニューオーダー」を穏やかにしたヨーロッパ版という感じもする。
なお、以下の動画で監督自身がラストの意味を解説しているが、それ以外の解釈も十分成り立つと思うし、その方が面白い。
https://www.youtube.com/watch?v=bpYGSI1aYAw
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