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アルマゲドン・タイム ある日々の肖像のseapointのレビュー・感想・評価

2.3
ポールの家は双方の両親も併せて3世代のディナーやらが頻繁にあるようで仲が宜しい。ディナーの主食に大きなベーグルが登場していたけれどユダヤ一家とはいえ、本当?朝やブランチじゃないの?せっかくエスターが作っているのに中華デリバリーを頼むというちょいと不躾な行動は目に余る。

この話の何が良いって、やはりポールと祖父アーロンの関係だ。特にロケット打ち上げシーンはほろほろする。親でないから素直に言える、本音が言える。孫に対してほいほい物を買い与えるのではなく、コミュニケーションで、そして自身が経験を積んだ者だから馬子の将来はもちろん心配ゆえ、就学先は管理する。ここが大人と子の違い。

時代的に人種差別が色濃い。友人なのについつい人の目をきにしてしまう。貧困層と中流の間も大きい溝が。皆が勇気を持って堂々とできる訳ではない。PC事件はなんと安易な…。

正直ポールとジョニーは親友ってほどではないのだが、彼らだけではどうにもならない。ゆえに子の将来は親や身近な大人が大事になっていくのだな。ポールは時節、相手を想う。それしか出来ないのならそうして欲しい。
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