CLOSE／クロースのitslikeweedのネタバレレビュー・内容・結末

何者にも冒せない、宝石のような二人の日々。
終わらせたのは僕。全部僕。僕のせいなんだ。
12歳の少年が独りで背負うにはあまりに重たくて冷たい事実。
それを濁す事なくストレートに描き切った監督にはきっと強い想いや、込められた願いがあるのだと思う。
でもそれらを完全に読み取ることは恐らく不可能。
それはストレートな表現方法を多く取り入れながら「クィアであること」や「自殺に至った最後の理由」など様々なことへの明言を避け、あえて誰にでも起こりうる"普遍的な悲劇"であることを強調した、これまた監督の想いによるもの。
解釈は完全にこちら側に委ねられる。
トークショーでも仰られていた通り、本当に人の数だけ解釈があって受け取り方が変わる作品だと思う。
ぜひみんなに観てほしいなと思います。