ずっと見たかった作品を漸く鑑賞。
思春期と成長の過程では珍しくない、苦い経験。周りに受け入られる事が優先され、自分の事で精一杯。誰かをどこまで傷つけているか立ち止まる精神的余裕もなく後になって気付かされる。
レオ、レミ、そしてレミの母親のそれぞれの立場に共感しつつも、最終的にはレミとレミの母親目線で作品を見てしまいました。
レミのお母様に打ち明けた事で精神的に楽になり前に進む事ができたレオ。
事実を知りたかったのに打ち明けられた事で2度と顔を合わせたくないと感じてその地域を離れたレミのご両親。どちらの立場も上手に描かれています。
レミとレオの間で、母と子の間で何とかコミュニケーションがきちんと出来ていたら、自分の複雑な気持ちを何とか言葉に出来ていたら…違う結末が待っていたのではないかと考えながら、日々生きている世の中でも同じ事が言えるので美しい映像だけれどリアルな面もあり、大満足でした。
お花畑と青い空の走る少年達の美しい映像とそれぞれの複雑な気持ちを表情に出す名演技に感動しました。