このレビューはネタバレを含みます
姉弟と偽りベルギーで暮らす難民の少年少女。
国に残してきた家族のためにドラッグの運び屋として働く。
ビザをとって家事ヘルパーとして働いて2人でアパートに住むというささやかな夢を持つ。
だけどビザはなかなかおりないし、稼いだお金も仲介業者にむしり取られたり。
一向に上向かない状況への焦りからさらにドラッグビジネスに深く踏み込んでしまう。
2人の互いを思う純粋な気持ちが悪い方向に作用してしまう。トリの並外れた行動力は映画的に面白かったけど絶対そんな軽率なことしたらダメじゃんーーー!って見てられなかった。
ベティムがあまりにも簡単に無力化できちゃったからあんまり暴力的な結末にならないのかと一安心していたら...
2人の絆や健気さを見せられるほど、あのラストのあっけなさが突き刺さってきた。