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クライムズ・オブ・ザ・フューチャーのutukiのレビュー・感想・評価

3.8
Crimes of the future とタイトルの通り、罪のお話。ひとつの事件を解決していくようなテンションではなく、犯罪のモデルケース?を観ていくような感じ。
または、進化し続けた人類のエキゾティックな快楽や生き様を垣間見る。

主人公のソーは加速進化症候群という病気で、自分の創造意思により、世にない新しい臓器を生み出せる/腫瘍ともとれる。
危うく犯罪者になってしまう人々から憧れの存在として敬われていて、そんな彼は警察/政府の様な組織に加担し、過激な進化を支持するパフォーマーなんかの情報を流している。

進化による生命体としての可能性の広がりが危険とされるところがリアルだった。
秩序は大事ですからね。

あらすじは上手くまとめられた各ブログで確認していただいて、
プラスチックを食べる息子を殺し、果たしてそれは人?生物よ。と放った母の言葉にも同意だし、プラスチック食べれるなんて最高!環境に適し過ぎてるし、そういう人だけが生きるべし。と思う父は息子を愛していたし。
身体がどんな状態でも、心が人なら人なんだと、当然のことを思いながら映画館をあとにしました。
あと、Cronenberg=テクノ最高って気分にもなるのは私だけじゃないはず。
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