このレビューはネタバレを含みます
む、む、む、むずうぅ…
易しいとか難しいとかの軸で語る作品なのかすら分からないけれど、最初から最後までなに一つわかりませんでした。
とにかく不条理で退廃的な、近未来(?)の"進化系人類"を眺めていました。
しかしキャストは最高。
(撮影時)63歳とは思えない色気のヴィゴ・モーテンセンと、ハンサムな美しさのレア・セドゥ。
手術でアートを体現するパートナーとして、二人はこれ以上ないほど馴染んでいました。
本作の特徴の一つであるユニークなマシン達は、未来のテクノロジーのはずだけれどどこか化石とか古代の遺物のような風貌で、なんともいえない魅力がありました。
80歳でこの作品を生み出すクローネンバーグこそが、現代に生きる数少ない進化系人類だと思います。