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ゴールデンカムイのhatoのレビュー・感想・評価

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)
4.0
原作未読。
ミーハー心で観に行ったけどめちゃおもろいじゃん!変な作品なのかと思ってたけど、ちゃんと真っ直ぐにアツくておもろいね。

ストーリーの面白さは原作の力だろうけど、冒頭からテンポは良いし、グロ描写みたいなディテールを外してないのが堅実で好感。キマってる画が多かった。
クライマックスが少し弱い気がしたけど(バトルとしてのラスボスはアイツだったので)、漫画原作な以上そこはしょうがない。ずっと面白かったので全然問題ない!

杉元とアシリパの関係がめっちゃ良かったな。杉元に父親の面影を感じながらも擬似親子的にはならず、しっかり「相棒」としての関係を強固にして終わるのが本当にアツい。

山﨑賢人さん、スタイルが良いクセのないイケメンで、同じくクセがなく普通に上手い演技ができるから実写映画で重宝されるんだろうな。「カッコいい男」の最大公約数的な存在だと思う。
アイヌ民族のキャラ全員にアイヌルーツの方が起用されてないのは確かに残念。ただ山田杏奈さん自体はすごく良かった。童顔と凛とした演技がめっちゃ活きてる。


追記(2024/2/11)

原作を全てではないが、途中まで読んだ後で再鑑賞。

成功してる実写化作品はキャラクターが原作とは別の魅力を確立している印象があって、今作での杉元・アシリパ・白石はちゃんとそれ。尚、舘ひろしと玉木宏は原作のまんま。
杉元がどんな人間なのかは原作の方がよくわかる。漫画の方が時間をかけて描写できるから当たり前ではあるけど、普段の優しい一面と戦闘時のぶっ壊れた一面の差は、原作の方がより伝わる。

実写版の一番好きなところはバトル。説明よりアクションのテンポに重きを置いているのが完全に成功している。ここに関しては正直原作より面白いと思う。vs二階堂兄弟がエグいぐらい面白かった。

原作の今後のストーリーは刺青囚人の各エピソードが独立している感じだけど、どうするんだろう。
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