久保監督が撮ると知ったときは期待半分、恐怖半分という感じだったが、かなりよかったのでほっとした。
ストーリー自体は原作に忠実で、提示される画は静止画ではなく動画であることを踏まえた素晴らしいものばかりだった。SNSでも言及している人が散見されたが、「いつの間にか接近している野生動物」の見せ方が上手い。ヒグマを利用して第七師団の追っ手を倒すシークエンスがめちゃくちゃに好きだった。
キャストを聞いたときはピンと来なかったのだが、実際に見てみると原作通りとしか言いようがないのにも驚いた。特に尾形がどこを切り取っても尾形でしかなく、川辺で救出されて毛布にくるまってるシーンですら原作そっくりで笑ってしまった。そんなことあるのかい！
鶴見もすんごい鶴見だったし、「工藤阿須加は月島じゃなくねーか…」と思ってたのに見たら「月島じゃん…」になっていた。特殊メイクの力もあるのだろうけど、すごい。
ただ他の邦画にも言えることだけど衣装がめちゃくちゃ綺麗で…。特に杉元は、コートとかマフラーがもっとぼろぼろであってほしすぎた。
