ハヤメソソ

ゴールデンカムイのハヤメソソのレビュー・感想・評価

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)
4.2
マンガがかなり面白いとの情報のみで鑑賞し、その後マンガ、現在アニメとハマってからのレビューとなりました。

まず、映画だけ切り取ると初見派としても十分に楽しめました。
キャスティングも先入観ナシのため、引っ掛かりもなく。
ただ登場人物と情報量多いなぁという感じ。
原作ファンも納得の評価の高い冒頭シーンは、確かに洋画と比べても遜色なく、去年見たホアキン・フェニックス主演の「ナポレオン」の戦闘シーンにもひけを取らないほどの出来だと感じました(規模感の大小はありますよ…)。
壮大すぎるストーリーのマンガ原作が31巻あると聞いて読み出しましたが、段々ギャグ漫画かな?と思うノリに若干冷め、今アニメで追っかけているところです。

原作も知った上で、改めてよく映像化に踏み切ったなぁ~というのと、これ最終的にどういう落とし所に持っていくんだろ?というのが正直なところ。
また、あとから考えると配役はこっちがよかったとか、ファンからしたら色々あるだろうなと。
にわかファンからしても鶴見中尉、谷垣、土方はドンピシャではなかろうか。
杉元もちょっと綺麗すぎるが頑張っていた。
アシリパの年齢設定は仕方なかったのかな。
エンタメ作品の邦画としては、中々良い出来だったのではないでしょうか。
原作の根底にある(と思う)反戦、自然を敬う信仰も、現代人にはハッとさせられる場面が多々あり、秀逸だと感じます。
このレベルとテイストを落とさず、今後どのあたりに着地するのか期待。