ハヤメソソ

湖の女たちのハヤメソソのレビュー・感想・評価

湖の女たち(2023年製作の映画)
2.6
ここでの平均スコアを見て「そ、そうだよね…」と。
福士くんも松本まりかさんも、頑張っているのですが…。
私の感性のアンテナが錆び錆びになってしまっているのか、、、
だって吉田修一原作よ?
大森立嗣監督よ?
期待するよね???

ピンと来なかった点。
浅野忠信演じる先輩刑事。
過去には薬害事件を追う正義感溢れる刑事だった…という含みが全然伝わってこない。
脚本のせいか演技のせいか。
中盤から出てくる若手週刊誌記者。彼女の芝居が独特すぎて、あんまりキャラクターが入ってこない(これは好き好きか)。またこの子と浅野忠信の関係性の描き方も中途半端に感じてしまった。

福士くん演じる主人公は、彼は彼でそういう癖の持ち主だったのだろうが、刑事なのに関係者の自宅にプライベートで行ってしまう点が常軌を逸していて引いた。
まあそういう話なんだけれど。

総じて言うと、物語の誰にも感情移入出来なかったのです。
731部隊とつつじ園の入所者の変死事件、バードウオッチの高校生、満州での出来事、薬害事件と汚職議員…。生産性。肉欲の師従関係、湖のさざめく水面。
すべてのパーツが合わさりそうで合わない。
最後まで私の目はピントが合わずでした。