ゆき

ぜんぶ、ボクのせいのゆきのレビュー・感想・評価

ぜんぶ、ボクのせい(2022年製作の映画)
3.7
視線

見つめる先が希望なのか願望なのか。
しんどい環境の人たちが寄り合う時間を見た。
子供ながら苦渋の選択をした主人公。関わる人次第で価値観が大きく左右される繊細な年代に濃ゆい経験を積んでいく展開。
ちょっとした至福の時を丁寧に描いている感じ、優しい物語だなと思った。
松本まりかさんの不幸顔と若葉君の乱暴さ、オダギリジョーさんの爛漫さ。大人の名俳優たちに顔負けしない、歪んだ表情の少年。
居心地の悪けれど、見入ってしまう画の多い一作でした。
***
母親の迎えを待つ少年。児童養護施設を抜け出し母親の元を訪ねたが、そこには自堕落に男に依存した女の姿があった。当てもなく海辺を歩いていた少年は軽トラで暮らす男と出会う。
ゆき

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