たーきー08

アウシュヴィッツのチャンピオンのたーきー08のレビュー・感想・評価

3.5
収容所の中で生きるため、仲間を救うために拳一つで戦う姿は、純粋に響くものがある。
ただ、それぞれの行動原理が全くと言っていいほど描かれておらず、心情の移ろいに疑問符が浮かんでしまう。
実話ベースの作品はそれによって厚みが出て、説得力、ひいては感情に訴えるものであると考えるので、そこが残念に感じられた。

戦争や差別など人間の尊厳を侵すことを描いた作品は、同じ過ちを繰り返さないために、戒めとして定期的に観たいところ。
戦争経験者が10年もすればほぼいなくなるため、映画が担えればと思う。
個人的に一番食らうのは『それでも夜は明ける』
たーきー08

たーきー08