ナチスによるホロコーストの映画はたくさん観てきたけど、ちょっと毛色の違う作品。
元ボクサーのテディが生きるため、守るために闘う強さには正義を感じ、そしてそれをただただ娯楽として残酷に楽しむナチス将校たちの残酷さと下衆さが強いコントラストとなって、人間はこんなにも尊厳を踏みにじる事ができるのだと辛い気持ちになった。
なぜ、こんなに酷い事ができるのか。
大切に想いあっている者同士をオモチャのように闘わせようとけしかけたり。
テディの姿に正義を感じる分、他のホロコースト作品を見た時よりも嫌悪感が強かった。