このレビューはネタバレを含みます
ボクサーチャンピオンのタデウシュ・ピトロシュコスキ(愛称テディ)が、その腕を活かして、アウシュビッツ収容所を生き抜く映画です。
この映画の内容だけだと、ポーランド人だった彼が何故問答無用で収監されたかが少し謎でしたが、彼のwikipediaによれば、ドイツのポーランド侵攻の際に抵抗組織に加わった疑いで逮捕されてたそうです。
彼の収監がアウシュビッツ収容所建造の初期の頃だったせいか、囚人達も一緒にテディの試合を観戦できたりと比較的ユルいところがあります。しかし一方で、ドイツ兵の気分により容赦なく命を奪われるシーンもあり、緊張感があります。
ドイツ人将校の息子がチフスで亡くなるシーンが中盤にあり、これはきっと感染元(と思われる)囚人達を恨んで、テディの身が危なくなるのでは…?と予想しましたが、そうでもなく、少し拍子抜けはしました。
実話ベースとはいえ、いくつか創作はありそうな内容でしたが、最終的には観てよかったと思いました。