アーノルド・シュワルツェネッガー主演のテロの本質を問いかけた社会派アクションドラマ。
フランチェスカ・ネリがヒロインを演じる。
ロサンゼルスの消防士ゴーディは、妻子を爆弾テロ事件の巻き添えで亡くしてしまう。
現場で犯人を目撃したゴーディはコロンビア解放軍が犯人であることを知り、復讐するためにひとりコロンビアに不法密入国するが……
テロリストに対して「俺が殺すのはお前一人だけだ！」と言い放っておきながら、爆弾をあちこちに仕掛けてテロリスト以上に大量殺戮を繰り返すゴーディ。
本来であれば人の命を救う職業の消防士が、いつのまにか修羅のごとく殺人マシーンに変貌していた。
CIAも人質救出を名目に現地住民の巻き添えもお構いなしにコロンビア解放軍を皆殺し。
もともとはグアラテマで教師をしていた夫婦の子供が、アメリカ軍の指導のもとで行った作戦の犠牲になったことが事件の発端。
ラストでテロリストの主犯が手にしてた起爆装置の状態は......
アメリカが自国の利益の為に行っている他国での大量虐殺。
「なぜ農民たちが銃を持っているのか？」
重いセリフです。
テロとは？を問いかけた骨太の作品で見応えがありました。
一方、犯行グループの主犯が思いもよらぬ人物でミステリーとしても楽しめ、終盤の伏線回収は見事でした。
テロの本質を正面から描いており、9.11テロ事件により公開が延期された衝撃作です。
2023.7 テレ東で鑑賞（午後ロード・吹替：栗原とみ子 訳）
2021.5 テレ東で鑑賞（午後ロード・吹替：栗原とみ子 訳）
