藤見実

喜劇 特出しヒモ天国の藤見実のレビュー・感想・評価

喜劇 特出しヒモ天国(1975年製作の映画)
4.2
ゆりかごから墓場まで得出し群像劇。使えるものは使ったるし、使われるも満更ではない。検挙されては職を失いヒモになっていく男たちの転身ぶりに代表されるコロコロぶりと、転身できないものの違いが際立つ。なにもかも良いことよと川の流れに身を任せる芹明香が際立ってしまうのも納得なのだけど、でも誰も悪いやつにはならないしストリップは守られ続ける。

・京都ばっかり検挙される
・窓開けたら流れている鴨川
・「ホイホイ」(大島渚『日本春歌考』で使われてる春歌よね)ながれながらの雑魚寝のセックスメリーゴーランド
・川谷拓三と森崎東の相性の良さよ
・めちゃくちゃ階段から落ちる、小津もびっくりやん
・葬式の時後ろから覗き込む謎のババア
藤見実

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