叡福寺清子

ブラック・サイト 危険区域の叡福寺清子のネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

CIA分析官のアビーさん.御本人がイスタンブールに赴任って事で御家族一緒に仲良く異動.御主人は外科医なので,「人助けはどこの国に居たってできるもの♡」ととても理解ある素敵な方.ところが勤務先病院で爆弾テロ,最愛の御主人と愛娘を失います.アビーさんは自分のせいと自責の念が止まりません.そしてテロ犯を追求するために,ヨルダンにある秘密施設,通称ブラックサイトへの勤務を志願します.時を経て,本国から命令により帰還が3日後に迫った日.首謀者であるハチェットがブラックサイトに移送されてくるとの報を受けたアビーさんでしたが・・・

キリングマシーンであるハチェットさんの淀みない活動が大変好感でございますが,反面無双すぎてCIA職員や警護兵の無能が悪目立ちするのは,なんとも痛し痒しと言ったところでしょうか.そのハチェットさんの正体はテロリストでもなんでもなく,CIAの汚れ仕事請負人で,御本人もハチェットは俺だけじゃないとの発言がございました.そう,ハチェットは一人じゃない.そりゃねぇ,毎週だか毎月だかパーツ送ってきて,車とか戦艦を完成させるんですから一人ってこちゃぁねぇ・・・は?それはアシェット?あー,ハチェット言うたらダニー・トレホが主人公でジェシカ・アルバとかが出てたヤツ!それはマチェーテ?んじゃヴィクター・クロウリーが暴れるヤツ?.それはハチェット・・・いやいやいやいや合ってるけど,違うヤツ!
そのハチェットさんの中の人であるジェイソン・クラークさん.プロデューサーも兼務しておりますので,気合が違います.終盤までほとんど喋らず,黙々と死体の山を築き上げます.ターミネーターみたいです(無意味にタミを出したわけではございませんよ.共演者を調べていただければ,なるほどぁとご納得いただけると信じています).
そのハチェットさんに対抗するアビーさんの中がミシェル・モナハン.えぇ,そうですよ,私が大好物なお顔立ちの女優さんですよ.御主人が巻き添えになったテロが実はCIAによるドローン攻撃だったことが判明し,アビーさんの本当の闘いはこれからだと,深夜アニメの一期最終回みたいな終わり方でエンドロールを迎えます.続編が無事製作されて,また私の目を楽しませてくれる事を期待しますが・・・どうでしょうねぇ.分析官という職業を利用して,肉体ではなく情報戦でCIAを追い詰めるって感じで,ジェイソン・ボーンシリーズと差別化できればよろしいのですが・・・