叡福寺清子

ナイトメア/夢魔の棲む家の叡福寺清子のネタバレレビュー・内容・結末

ナイトメア/夢魔の棲む家(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ノルウェー映画と聞いて,傑作ディザスター『ザ・ウェイブ』の名前が出てくる方とは美味い酒が呑めるんじゃないかしら.グクヴェル,三遊亭呼延灼です.まぁ,言うでもわたしゃ酒呑めないんですけどね.

江戸川乱歩先生の「うつし世はゆめ 夜の夢こそまこと」の言を持ち出すまでもなく,夢と現実の境界は虚ろな事柄.ましてや本作においては,悪夢が現実を侵食する類の作品であり,加えるにメアに侵された女性の行動で幕を閉じるわけですから,うつし世と夢が曖昧でわかりにくい作品になるのは自明のことでございました.そこんとこをどう処理するかが問題なわけですが,ちょっと「うーん」ってなってしまいました.加えるにメア自身の存在もどうなの?って感じでしたので,「うーん」のさらに倍!ってな感じでございました(クイズダービー出たかったなぁ.こうみえて私ね,竹下景子さんで抜いたことあるんですよ).本当に悪魔の子だったのか,もしくは育児ノイローゼの果てだったのか.最後まで,私には「うーん」が払拭できない残念作品でありました.

北欧ホラーらしい神経逆撫描写が随所に観られただけに,そこんとこは本当に残念でございました,とさ.