ソラアユム

呪詛のソラアユムのレビュー・感想・評価

呪詛(2022年製作の映画)
3.8
題名:呪詛
鑑賞日時:2022年7月17日
鑑賞方式:NETFLIX
評価:3.8(MAX5.0)

『“意志”が世界を創っている。これが祈りの力よ』


2022年119本目

【良】
・純正呪いホラー×POV
 呪われてしまった母親が“記録を残す”という体でお送りするPOV形式のホラー映画。怪しげな土着信仰が行われている村での記録映像は、禍々しくて、薄気味悪くて、ホラー映画としてかなりクオリティが高いと思います。主人公が記録映像を見ている我々=視聴者に語り掛けるようにして始まる冒頭のシーンで一気に引き込まれましたね。今作を見た段階で呪われた運命に巻き起こまれている=視聴者参加型ホラーの演出は見事です。呪いをリスク分散させるという発想は『シライサン』のエンドロール、呪いの影響は意識すればするほど高まるという設定は呪術廻戦の“術式の開示”や『スケルトンキー』の結末にも通ずるところがあって、中々面白かったです。呪いの始まりは何か、という所にはあえて触れないのも良い。

【悪】
・少し長い
 POVは臨場感や記録映像的でドキュメンタリックな雰囲気が出ますから、ホラーにはぴったりだと思います。ただ、鑑賞し続けるのは結構負担がかかりますね。個人的には、長いな、テンポ悪いな、と思ってしまう瞬間が少なからずありました。

【総評】
 アジア圏のホラー映画はやはり洋ホラーにはない薄気味悪さがあっていいですね。ホラー好きならまず外せない一本でしょう。


以上