2023年76本目。
山下敦弘監督作品。
人より一歩先に行動してしまう青年ハジメと、彼が出逢う運命の人と、出逢っていた運命の人との恋物語。
台湾映画の日本リメイク。
少しSF要素も混じったラブ・ストーリー。
せっかち故の時間の先借りとおっとり故の時間の精算という、時止め要素が話の根幹に位置するのだが、流石に気になってしまう矛盾点があったりとイマイチ乗り切れない。
テイストは脚本家の宮藤官九郎さんに倣えなので、そういった矛盾点は本来であれば無視できる筈なのだが、それにしたってな違和感が強くて駄目だった。
主役同士の運命に関しては悪くないのだが、そこに至るまでの味付け、具体的にはラジオの件やもう一人の女性の存在など、恐らくオリジナルはもう少しマイルドにやっているのでは…と思われる演出が足を引っ張っている印象。