じろともトン

1秒先の彼のじろともトンのレビュー・感想・評価

1秒先の彼(2023年製作の映画)
5.0
◯ #山下敦弘 監督「 #1秒先の彼 」
◯ #宮藤官九郎 脚本
◯ #岡田将生 #清原果耶
◯台湾映画のオリジナル版があって、すごく観たかったのだけど、
日本リメイク版を山下敦弘監督と宮藤官九郎脚本。主演に岡田将生、清原果耶。
を先ずは観てからと。
◯オリジナル版とは、主役の男女が逆転しているという日本版の改変が、主役の2人と、山下敦弘監督と、宮藤官九郎さんの脚本だとどうなるのかが日本版の魅力。
◯原作やオリジナル版で、主人公を男女を入れ替えるのは中田秀夫監督「リング」でもしていた変更点。「リング」では母親が子供を守る状況が作品の緊張感に底上げになっていた。
◯「1秒先の彼」では、ワンテンポ早い主人公ハジメと、ワンテンポ遅いレイカの2人を、
◯宮藤官九郎さんは元々、初ドラマ脚本作「 #池袋ウエストゲートパーク 」や「 #木更津キャッツアイ 」「 #あまちゃん 」など脚本作品でも前半と後半の伏線回収の巧みな脚本を書いてきた脚本家なので、この映画をリメイク版としても、宮藤官九郎さんの脚本の語り口の魅力も加えられています。
◯山下敦弘監督はオリジナル版にリスペクトしつつ、山下敦弘監督が元々持つ、独特のテンポ感のある演出、特にこの映画のどんな個性や性格の人にも優しい目線で描く雰囲気が心地良く、
◯これは山下敦弘監督と宮藤官九郎さんの脚本の魅力。京都を舞台にしたところも魅力。
◯主役の岡田将生さんと清原果耶さんの絶妙な距離感と、それぞれのキャラクターを魅力的に演じているところ。岡田将生さんの見た目は100点なのに、な主人公も実はとても上手く。
◯清原果耶さんは、綺麗なオーラを消すという、目立たないカメラ女子を絶妙に演じていて、清原さんのレイカのキャラクターを監督と一緒に掴んでいったそうだけど、女優さんが主役なのにオーラを消す、をしている存在感と魅力。
◯2回目、3回目と観るたびに印象が変わる映画なので配信購入したので、また観ます。
Blu-rayも主演の2人と監督のオーディオコメンタリーが特典なので欲しい。
◯最近刺々しい内容の映画やドラマが多い中、山下敦弘監督らしいほのぼのした気持ちで観れる映画。
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