あまのうずめ

1秒先の彼のあまのうずめのレビュー・感想・評価

1秒先の彼(2023年製作の映画)
3.5
郵便局員の皇一(すめらぎはじめ)はいつもワンテンポ早く、彼女が出来ても長続きしない。ある日一はストリート・ミュージシャンの桜子に恋しデートをする様になる。桜子は弟の治療費の為バイトを掛け持ちしていると言う。日曜日に花火大会に行く約束をしたのだが、目覚めると月曜日だった。


▶︎台湾映画『1秒先の彼女』のリメイク版で、山下敦弘が監督、宮藤官九郎が脚本を担当している。

宮藤官九郎がファンタジーを書いたと知り、どんな味変をさせるだろうと思っていたら、オリジナルのテイストを割りと守りつつ小さな笑いを落とし込んでいた。岡田将生と清原果耶のキャスティングもオリジナルのストーカー臭を消すには効果的だったと思うし、岡田将生のコメディアン振りも似合っていた。

舞台が京都だったことが功を奏している。ラジオ・パーソナリティ役の笑福亭笑瓶だったことに感慨を覚えた。ラストの爽やかさが後味をひく作品だった。