このレビューはネタバレを含みます
予告やポスターなどを見た時は、穏やかでコメディチックな作品かと思っていました。観始めて、途中まではその要素がありましたが、中盤から後半にかけてその印象は無くなりました。全体的に、反応が薄いなぁと嫌な違和感を感じない程度に違和感を感じていて、それが穏やかで軽やかな印象を抱かせるものになったと思います。しかし、重い想いを持っている登場人物が複数登場して、それを知るにつれて作品にグッと深みが出た気がしました。また、終盤でトラックにはねられるシーンは思わず声が出てしまいました。俳優陣の演技と話の展開で、穏やかで軽やかだけど深みと重みのある作品になっているなと感じました。
隠れて写真を撮ったり、後をつけたり、時間が止まった人の体を勝手に運んで写真を撮ったりと一歩間違えると気色悪いと感じるところをギリギリで表現したところがすごいなぁと思いました。