みなと

わたしの幸せな結婚のみなとのレビュー・感想・評価

わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)
4.0
原作未読。
原作表紙のヴィジュアルだけは
見たことがあって。
主人公の1人の軍人は
色白の儚い系美青年という
イメージを勝手に抱いていたので、
映画のヴィジュアルを見て、
どんなイケメンでも日本人な顔立ちで
長髪銀髪は似合わないなと。(個人的には目黒蓮好き)ラノベ原作も相まって食指は全く動かず。
しかし、監督が塚原あゆ子だと知り、観に行ってきた。
率直に言うと、想像以上に良かったし、面白かった。
モノローグが多い気がしたが、台詞の間やリアクション、カメラワーク・演出が秀逸。安易な言葉ではなく、それらを巧く使い、2人のキャラクター性や心が移ろう変化、距離を表現されていたように思う。
2人がお互いが必要だと認識する過程を丁寧に描きつつ、不穏な事件、美世の過去と家系について、現在の自分から脱却しようとする美世、と約2時間で1つの作品としてドラマチックに描いていた。ファンタジーな世界観ではあるが、キャラクター描写はラノベ原作にも関わらず、生身の人間が演じていても寒くならず、また違和感がないくらい、リアル寄りな描き方で人間ドラマを主軸に作品を構成されていて作品への没入感が心地よい。
印象的なシーンはクライマックスで清霞が苦しそうに仲間を斬ろうとする件。観ている方も苦しく辛かった。
作品の随所に台詞ではなく、表情や仕種などでキャラクター性を描いていて台詞に頼らずに作品を創り上げているのも、この作品の魅力であると思う。
目黒蓮の和服姿良かった。

以下どうでも良いツッコミ笑(架空の明治・大正時代であるだろうけど)
・水をぶっ掛けたシーンの継母、義妹がゆで卵食べていたけど、食卓それだけしかなかったように見えたけど、朝食?おやつ?
・架空といえどバンドエイドらしきものを貼っているのには違和感。
・目黒蓮の叫び声…もうちょっと頑張ろう。
みなと

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