このレビューはネタバレを含みます
私の知ってるミュージカルじゃなかった。
楽しくてハッピーみたいなものが出てくると思ってたら、むしろ逆。ものすごく多重構造で情報量が多い。
ほぼCGなしの圧巻のセットや華麗なる衣装と最高の音楽。それで胸が躍るんだけど、、起こっている出来事に考える余地が多すぎて感情が盛り上がらない。
本を踏んで踊ったり←それって本当に正しいこと?
私がプロデュースするわ!←ありのままで認められる方が良くない?
みたいに歌のシーンになると頭フル回転して、気持ちがのらない。
スターダストのシーンも感動的だし、あそこで踊ったグリンダは偉いとも思うけどそこで簡単に手のひらを返していく群衆は怖くもある。
これが後の「良い魔女」と「悪い魔女」へと仕立てられていく布石に見える。本人達がどう思っているか関係なく周りが吊し上げて「良い」「悪い」と分けられていく世界。それで回っていく世界。
このミュージカル自体が「正しいこと」を歌とダンスで魅せるのではなく、「正しくないこと」を最高にハッピーに魅せて観衆を洗脳していくこと、それが現実世界に起きているよ!ってことを言っているのかも?
グリンダの善の部分が打算的にも見えるし、おバカなパリピを演じているだけにも見える。そうゆう考えさせる余地を与えてくれるアリアナグランデさんの演技は素晴らしいと思った。