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ウィキッド ふたりの魔女のMABOのレビュー・感想・評価

ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)
2.0
私としては星1〜2くらいの満足度だったので、理由をまとめてみました。

◎良いところ
・アリアナグランデがパリスヒルトンの様でハマり役すぎる。

・ヘアメイクと衣装が必見。

・映画後半に登場する未来のオズの国を想像したジオラマ設計図の出来や月のおもちゃが素晴らしい。チェコスロバキアのストップモーションの香りがする。

◎気になったところ
・解決したい問題が「肌の色の差別(主人公のエルファバは生まれつき緑色の肌。これが原因でずっと差別をされている。)」「動物への迫害(オズの国では動物が人の言葉を話し共存して暮らしている。動物も教師など、人間と同じ様に働く。)」の二つ。

・↑このテーマを同時に扱う事は根が深すぎて難しすぎる。

・歌唱シーンもキャラクター達も華やかでキラキラしていてとにかくハイテンションな映画。
なので、問題を深掘りしようとすると華やかな演出とキャラクター達と温度差が噛み合っていない。

・何でもかんでも明るいミュージカルに繋げて前向きにしてしまうので、結局テーマが解決出来ていない。浅はか。

うーーーーん。
アリアナのファンだったりミュージカル映画、キラキラ映画をとにかく楽しみたくて頭を空っぽにして観るなら良い映画かもしれない。
少しでも「差別」に目を向けると色々気になるところが多い作品でした。
まさかの続編もあるので、次で差別問題を解決してくれると良いなー。

「ヘアスプレー」「グレイテストショーマン」くらい分かりやすく快活に差別と向き合ってくれると良かったかも🥲
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