このレビューはネタバレを含みます
恥ずかしながら,ずっとあらすじを知らなかったので,未知のものとしてみた。ガリンダとエルファバ,エルファバとフィエロ,ガリンダとフィエロ,ボックとネッサ,など全ての人間関係に,自分も覚えがあって共感できたので,今まで生きてきて良かったなと思った。defying gravityの演出が良かった。アリアナそんな推してなかったけど,このアリアナは超良かった。美男美女とかくだらないって話なのに,見目麗しいアリアナとフィエロに見惚れてしまう自分,まで含めて,作品として完成する感じが面白かった。オズに会いにいくシーンではグリンダがエルファバの先を歩いてたり,グリンダが名前間違えられたり,といった対比が作られてて,私でも気づけて楽しめたのでありがたかった。その他にも,黄色い煉瓦の道,ケシの花,とかのオズに続く小ネタ,子供を持ちたいみたいな伏線回収など,構造的にも綺麗だった(映画ではなく原作への褒めかもだけど)。
特にpopularが刺さった(メロディも好きだけど,話として好きだった)。幼い頃に見ていたら浅く理解して終わらせてしまったと思うけど,お互い合わないと思っていた二人が夜通し語りあって秘密を共有してお互いのちょっとウザいところを愛おしく感じ始める,ってエピソードに共感できる今に見て良かった。私は辛い人生を送ってきたぶん心の優しい人ですなんて口が裂けても言えないな,自分は圧倒的ガリンダだ,と思った。