このレビューはネタバレを含みます
映画としてはあっさりしていて、病気発覚から進行中のウイェと数日一緒に過ごしたような感覚。
パーキンソン病の様々な症状のひとつに自己中心的になっていくと挙げられていて、ウイェが感情をコントロール出来なくなって周りの人達を不快にさせてしまうのが、悲しく、もどかしかった。それでも誕生日を盛大に祝ってもらってるのが心底羨ましくて、万年ぼっちの自分と比べて涙が出た。
年頃の長女ちゃんが、ウイェの膝に寝転んでテスト問題を出してもらいながら、ふと視線を天井にやって、垂れ下がる飾りにフォーカスがあたるシーンが心に残った。お父さんの病気のこと気になるけど、聞くのが怖くて、躊躇っている、そんな表現だったのかな。好きだなぁ。そのあと「きっと大丈夫」って言ってお父さん抱きしめてあげてて。今までたくさん愛情を注いでもらってきたんだね。くちゃくちゃの顔で泣くウイェにもらい泣く。1人じゃないって、こんなに人の心を和らげて、強くするんだね。やっぱり心底羨ましい。
スウェーデンのブレデンの街並みに、なぜか日本の住宅街っぽさを感じた。色合い?坂道の感じ?あんまり北欧っぽくない。
作中で使われてる音楽がどれも良かった。
良かったのに、ひとつもメロディを思い出せないのが悔しい。国王のケツを蹴り上げろっていう歌詞しか覚えてない。