てるる

プアン/友だちと呼ばせてのてるるのレビュー・感想・評価

プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)
3.8
オンライン試写会にて。

物語は、リバースする。
死を前にした親友の「元カノたちに会いたい」という願いを叶える旅に付き合うことになる。

余命僅か系の映画ではあるけど、前半はバディムービーかつロードムービーなので笑いもあって結構楽しい。

でも過去の贖罪とはいえ、別れた手にとっては迷惑かもしれない。
それは自己満足でしかないのかも。

後半になるにつれ、人間の嫉妬や醜い感情などが炙り出されてくると笑ってられない。

恋愛感情なんて理屈じゃないし、時にバカなこともしてしまう。
悪いことだと分かっていても止められないこともある。

それでも続く哀しくも美しい友情には心打たれる。

「バッドジーニアス」の監督だけあって、映像はスタイリッシュでオシャレ。
そしてプロデューサーのウォン・カーウァイを意識したかのような映像もあり。

カクテルとカセットテープをストーリーにリンクさせているのも上手い演出。

主役の2人はタイ人というより、韓国映画の俳優っぽかった。

ウード役の人、たまにティルダ・スウィントンに見えたw
もしかして役作りで痩せたのだろうか。

そういえば元カノの1人が「バッドジーニアス」「ハッピーオールドイヤー」に出てたチュティモンさんだった。

それにしても韓国のみならず、最近は台湾映画もタイ映画も目覚しい進化を遂げている。

タイ映画は一昔前は「マッハ」的なアクションかタイホラーしか思い浮かばなかったのに、ドラマ系の映画もレベルが上がってきてる。
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