友人ボスに旅行の同行を請う柔和なマスクのウードの不誠実さ身勝手さが次第に露呈し興醒めしていく…うーん、これは謝罪の順番が逆でしょうね。受けたボスの心の動きも最後は曖昧なままで映画からは伝わってこなかった。
「バッド・ジーニアス…」のバズ・プーンピリア監督作品なのに、感傷的過ぎる物語展開とちょっと気障な映像演出で、製作総指揮者である王家衛の映画を見ているようだった。ラジオ放送を録音した沢山の古いカセットテープやカクテル類、カクテル作りの取り上げ方が割と雑でチャラいだけ…勿体ないなぁ。元カノの一人ヌーナーをオークベープ・チュティモンが演じていたのは嬉しかった。