maruco

ミセス・ハリス、パリへ行くのmarucoのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ミセス・ハリス、パリへ行く観た。

ミセス・ハリス・パリへ行く、て
なんか韻を踏んでるみたいや。
そしてやっぱりええ人には
徳があり得がある…、それは、
ごくごく当たり前のことやと思うし、
そうでなくてはあかん、と思う。

とある未亡人家政婦の「ハリス」は、
ある日Diorの美しいワンピースを
ひと目見て心奪われる。魅せられる。
欲しい絶対に欲しい着てみたい!でも、資金が無い。そこで一念発起💨
ハリスは涙ぐましい努力する。
それ以来ハリスの生活が一変する。
そこでハリスは偶然3人の男とめぐり
逢う。心根の美しいハリスに3人の男達が救いの手を差しのべてくれる。
おそらく清廉に生真面目に生きてきた
ハリスにはそんな体験はほぼ無かったであろう。marucoはハリスが彼らから、
それぞれ違うシチュエーションで優しく優しく接してもらうたびに何でか涙が出た。自分のことのように嬉しく思い、
片方では羨ましいとも感じたんやと
思う。

ディオールの会計士アンドレと
モデルのナターシャの恋…、
ベストカップルぶりにため息が出た。

そしてハリスの唯一無二の親友、
同じ生業の黒人女性の「エイダ💓」、
この女性はハリス同様、
忘れがたい素晴らしい人やった。
笑った顔には厚き情(人情愛情)しかないような女性やった。

ありとあらゆる場面で美しく、
綺麗な良作やったと思います。

そして最後にmarucoは思ってん。
これらハリスに関わった3人の男達、
基本的には皆ええ人と思う。
だけどmarucoは、
駅のホームで気の合った連れたちと
安い酒を呑み交わしたり、
気楽に面白そうにしてるオッサンが
自分には一番向いてるような気がした。
あくまでも友達としてやけど、

あとの二人はそうやな、

由緒正しき気位の高そうな富豪、
隠しても隠しきれん高慢と偏見、
人に対しての蔑視を感じるオッサンは
赦せんし好めへん。

一番一緒におって退屈せん、
犬好きなハンサムなオッサンは、
愉しいかも面白いかも知れんけど、
どっか女好きな気がする。
marucoはヤキモチ焼きやからそれも
イヤや(笑)

やっぱり前述の
駅の待ち合いにいてたオッサンやな、
オッサン仲間の誰が死んでも欠けても、
泣くようなオッサン、女っ気のないオッサン、ええなぁ。男らしく見える、笑
だけどな、
ハリスに自分が言いたい想いもよう
告げへんかったこの待ち合いオッサン、
むさ苦しいしあまり清潔に見えへん、 
だけどな
この髭面オッサンはなんか切ない。
一番心優しい人に見えた。
marucoにはこのオッサンがええかも知れん。
そして、初めて出逢ったとき、
このオッサンから、
落ち着いて!と言われる。そして勧めてくれたオッサンが口呑みした小瓶の酒を
一瞬ためらったものの、
同じ小瓶を口呑みした時は、
ハリスの優しさに胸が熱くなった。
ハリスはほんまに素晴らしい女性やった
賢くユーモアのセンスもすこぶる持ってた。
marucoもこのオッサンのんやったら、
絶対同じ瓶のん口呑みする。
飲めん酒でも。

ハリスがオッサンと、
道端でばったり会う。
そして分かれるとき、
”君は天使や、“と言うたオッサン…、
もう生涯会うことない。
たぶん…、
(泣ける)

誰かこんなオッサン知らん?

きっとマタアワセテクダサイ💐
maruco

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